「回り回って」
僕の話。
休み時間の遊びのバスケットボールの試合とはいえ、ゲームは白熱していた。
クラスで目立たない僕は、人数合わせで試合に参加させられていた。
ボールに触れることなんてないと思っていたら、急にパスが回ってきた。
「シュートだ!シュート!」
誰かが叫ぶ。
周りにディフェンスはいない。
僕は思い切って、ゴールをめがけてボールを放った。
ボールはゴールを飛び越え、その遥か後ろへ消えていった。
「はー」
チームメイトのため息が聞こえる。
ゴールの後ろから学校一の不良と名高い田代が、恐ろしい顔でこちらに向かって歩いてくる。
「人の眠りを邪魔してんじゃねぇ!」
フルスイングした田代の拳が、僕の顔面にヒットした。
どうやら体育館の隅で寝ていた田代に、僕の放ったボールが当たったらしい。
チャイムが鳴る。
僕はいつも、人に迷惑をかけてばかり。
人の為になんてなったことの無い人間。
僕は生きていても仕方の無い人間なのだ。
そうだろ?
妹の話。
体調はほとんど良くなったけど、もう少し寝ていたかった。
せっかく学校を休んだのだから、その優越感に浸りながらもう少し眠っていたかった。
そんなささやかな私の願いを、けたたましく鳴る携帯電話の着信音が妨げた。
画面を見ると兄からだ。
なんの用だろうか?
電話に出るが、応答が無い。
耳からは騒がしい声だけが聞こえてくる。
その時急に私は、起き出した鼻に違和感を感じた。
「なにこの臭い?」
臭いの元を探しに1階に降りると、見慣れたリビングが真っ赤に燃えさかっていた。
「火事だ!」
私はすぐに家を飛び出した。
家は無事では無いだろうけど、私の命は助かった。
だけどあの時、兄からの電話がなければ。
私はゾッとして、兄に感謝した。
兄である田代の話。
ボールが当たったのは、腰の下辺りだった。
別に大して痛くはなかったけど、ムカついたから投げた奴をぶん殴ってやった。
その後、ポケットに入れてあった携帯電話を見ると妹への発信履歴が残っていた。
電話をかけた覚えはないから、ボールが当たった反動で妹に電話がかかってしまったのだろう。
家に帰ったら眠りを邪魔したとかなんとかで、妹に怒られるだろう。
俺はそんなことを思った。
告知です。
「笑道-黒帯-」
日時4月29日(日)18時〜
場所 ことにパトス(地下鉄琴似駅直結)
前売800円
札幌吉本の芸人がネタで対決するライブに僕らも出演させていただきます。
是非遊びに来て下さい!
チケットがまだなあなたは、コメント欄か僕のツイッターまでよろしくお願いします!
4月10日の「札吉学園3組」を見に来ていただいたあなた。
ありがとうございました!
また是非ライブに遊びに来て下さい!
ブログを読んでくれているあなた。
ありがとうございます!
コメントをくれたあなた。
感謝しています!
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